CASE(Coatings, Adhesives, Sealants, Elastomers)用途では、材料設計では、基材への密着性、分散安定性、塗工性、柔軟性、発泡制御、軽量化など、用途ごとに異なる性能をバランスよく満たすことが求められます。
これらの課題に対して、積水化学はS-LEC™、ADVANCELL™、SELVOL™を中心とした機能樹脂製品を提案しています。S-LEC™は、溶剤溶解性、接着性、吸着性、レベリング性を活かし、塗工、分散、接着、粉末表面コーティングなどに適したバインダーです。ADVANCELL™は、加熱により発泡する機能性微粒子で、樹脂やシール材、エラストマー材料に配合することで軽量化やクッション性、表面制御などの機能付与に貢献します。SELVOL™は、PVA/PVOH系材料として、フィルム形成性、接着性、粘度制御を活かしたコーティングや接着用途に適しています。用途、基材、溶媒、加工条件に応じて、これらの製品を使い分けることで、顧客の材料設計・加工課題に合わせた検討が可能になります。
CASE用途では、単に樹脂や添加剤を配合するだけでなく、用途ごとの加工条件や最終製品の要求性能に合わせた材料設計が重要です。
コーティングでは、塗工時のレベリング性、基材への密着性、分散安定性、乾燥後の膜物性が求められます。
接着材では、金属、ガラス、無機材料、繊維強化材料、各種樹脂など、異なる基材間での接着性や柔軟性、応力緩和性が評価ポイントになります。
シール材では、充填性、軽量化、発泡均一性、表面平滑性、加工安定性が重要です。
エラストマーでは、柔軟性や弾性を維持しながら、軽量化、クッション性、断熱性、遮音性、防振性などの機能付与が求められます。
一般的な材料では、これらの性能を同時に満たすことが難しい場合があり、用途条件に応じた添加剤選定が重要になります。
リチウムイオン電池をはじめとする電極材料や機能性シートでは、CNT、カーボンブラック、金属粉体、各種フィラーを安定して分散させるだけでなく、成形後の形状保持や構成材料との接着性も重要な評価項目になります。積水化学は、粉体・液体などの供給形態に加え、低極性から高極性まで幅広い溶媒条件に対応するグレードを展開しており、用途や処方に応じた検討が可能です。分散、接着、成形、コーティングなど複数の要求が重なる用途に対して、電子部材や機能材料分野で培った設計・評価の知見を活かし、材料探索フェーズから材料選定までをサポートします。
コーティング用途では、塗料、インク、パッケージ印刷、シート成形、ペースト印刷など、基材や塗工方法に応じて求められる性能が異なります。塗工時にはレベリング性や分散安定性が必要となり、乾燥後には基材への密着性や膜物性が重要になります。エスレックは、溶剤溶解性、基材への接着性、吸着性、レベリング性を活かし、塗工材料や分散系材料の設計に貢献します。
また、SELVOLはPVOH/PVA系材料として、フィルム形成性、接着性、粘度制御を活かしたコーティング設計に適しています。積水化学は、基材、溶媒、加工条件、要求物性を踏まえ、配合設計や材料選定の初期段階から検討を支援します。
接着剤用途では、金属、ガラス、無機材料、繊維強化材料、各種樹脂など、異なる基材を安定して接着することが求められます。特に、構造用接着剤、FRP、GFRP、CFRP、プリプレグなどでは、接着性だけでなく、硬化後の柔軟性、応力緩和性、他樹脂との相溶性も重要な設計要素になります。積水化学のPVB、S-LEC™ BKシリーズは水酸基を有するため、金属をはじめとした無機材料への接着性を活かした設計が可能です。また、エポキシ、フェノール、ウレタン、アクリルなどの熱硬化性樹脂と組み合わせることで、柔軟性と接着性のバランスを取りやすく、応力緩和を意識した材料設計にも適しています。積水化学は、基材構成や硬化条件、要求物性に応じた材料検討を支援します。
シール材用途では、密着性や充填性に加え、部材の軽量化、加工時の安定性、発泡後の表面平滑性が重要になります。特に、自動車部材、建材、内装材、ガスケット、シーリング材などでは、材料の使用量を抑えながら、必要な厚みやクッション性を確保する設計が求められます。
ADVANCELL™は、加熱により発泡する機能性微粒子で、樹脂やシール材配合に組み込むことで、発泡による比重低減や材料使用量の抑制に貢献します。また、シャープな粒度分布を活かした均一な発泡制御により、微細気泡の形成や表面平滑性の向上を検討しやすい点も特長です。PVC、PE、PP、EPDM、エポキシなど、各種基材との組み合わせを前提に検討できます。
エラストマー用途では、柔軟性や弾性を維持しながら、軽量化、クッション性、断熱性、遮音性、防振性などの機能を付与することが求められます。自動車内装材、シール材、ガスケット、発泡チューブ、靴底などでは、触感や柔軟性を損なわずに、部材重量や材料使用量を抑える設計が重要になります。
ADVANCELL™は、基材に混練して加熱発泡させる熱膨張性マイクロスフェアーで、粒子の発泡により比重低減や材料使用量の抑制を検討できます。PVC、PE、PP、EPDM、各種エラストマー材料などとの組み合わせにより、柔軟性と軽量化を両立したい用途で活用できます。積水化学は、製品性能と加工条件の両面から、配合設計や評価条件に応じた材料選定を支援します。
Q. CASEとは何を指しますか?
A. CASEは、Coatings、Adhesives、Sealants、Elastomersの頭文字を指します。本ページでは、これらの用途における材料設計や加工課題に対し、積水化学の機能樹脂製品を添加剤・バインダー・改質材料として提案します。
Q. どの用途にどの製品を選べばよいですか?
A. CoatingsやAdhesivesでは、接着性、分散性、レベリング性、相溶性を活かせるエスレックが候補になります。SealantsやElastomersでは、発泡による軽量化やクッション性付与を目的に、ADVANCELL™が候補になります。水系処方やフィルム形成性、粘度制御を重視する場合は、SELVOLも検討できます。
Q. S-LEC™はどのような用途で検討できますか?
A. S-LEC™は、溶剤溶解性、基材への接着性、吸着性、レベリング性を活かし、塗工、熱溶融、粉末表面コーティング、各種粉体の分散などで検討できます。また、熱硬化性樹脂と組み合わせることで、柔軟性や接着性のバランスを考慮した材料設計にも適しています。
Q. ADVANCELL™はどのような価値を提供しますか?
A. ADVANCELL™は、加熱により発泡する機能性微粒子です。樹脂やシール材、エラストマー材料に配合することで、比重低減、材料使用量の抑制、クッション性付与、断熱性、遮音性、防振性などの機能付与を検討できます。
Q. サンプル評価を依頼する際に必要な情報は何ですか?
A. 用途、基材、溶媒、配合成分、加工温度、乾燥・硬化条件、要求物性、現在の課題をご共有いただくと、候補材料の選定がしやすくなります。SealantsやElastomersの場合は、発泡温度、成形方法、目標比重、外観要求も重要な確認項目です。